時短要請破りでウハウハのキャバクラ経営者たち
2022年02月28日
全体から見れば氷山の一角なのだが、時短要請期間中にもかかわらず営業している飲食店がある。いわゆる“時短要請破り”だ。無論、こうした違反店舗の経営者には午後9時で閉店するよりも営業を続行したほうが実入りが多いとの目算があるわけだが、文字どおり正直者が馬鹿を見るのたとえどおり、時短要請に応じない店舗は儲けまくっているのだという。
新潟市内では居酒屋1店舗、キャバクラ5店舗を確認
新潟県民は基本的に真面目で律儀な人たちが多い。行政が「時短要請期間中は午後9時以降は営業しないでください」とお願いすれば、「はい、分かりました」といって店を閉める。その結果、繁華街のネオンが一斉に消えるわけだ。
ところがその一方、ごく少数ではあるが、時短要請に応じずに午後9時以降も営業している店舗がある。もちろん酒も提供している。
関係筋が話す。
「時短要請期間中、新潟市内では午後9時前に飲食店の明かりが一斉に消えますが、そんな中でもJR新潟駅南口のある居酒屋が午後9時以降も普通に営業していますよ。どういうふうにそういった情報が広まるのかは分かりませんが、そこそこ客は入っているようです。どんなときでも外で酒を飲みたい人たちっているものですね」(タクシー運転手)
時短要請期間中に新潟市で午後9時以降も営業している居酒屋は前出の関係筋が指
摘する1店舗しか確認できなかったが、キャバクラは複数店舗が午後9時以降も営業しているようだ。
別の関係筋が話す。
「新潟駅前の周辺では午後9時過ぎどころか、ラスト(午前零時)まで営業しているキャバクラが5店舗ほどありますよ。いわゆる“時(新潟駅前の飲食店関係者)
実際に店舗に出向いて確認すると、午後9時以降も営業しているのは一目瞭然なのだが、キャバクラに勤務する女性たちの多くはSNS(会員制交流サイト)を通じて情報発信していることから、その内容からも“時短要請破り”の実態が垣間見えるという。
この関係筋が続ける。
「キャバクラの女の子たちはあっけらかんとしたものですよ。時短要請期間中にもかかわらず、自分のインスタグラムやブログに“22時に出勤します”とか“1時まで営業しています”とか、正直に書いているんですから(笑)」(同)
この関係筋によると、時短要請に従わずに午後9時以降も営業を続けているキャバクラは、同一資本が経営する複数店のうちの1店舗である場合が多いとも。
「たとえば3店舗を展開するキャバクラチェーンがあったとします。時短要請に従わない経営者はこれら3店舗のうちの2店舗を閉めて、残りの1店舗に女の子たちを集めて営業するのです。これを時短要請下のキャバクラ業界では“合同営業”といいます。
閉めている他の2店舗が協力金をもらうかどうかは別として、女の子を1店舗に集めて営業すれば人件費や光熱費がそれだけ浮くし、仮に罰金を取られたとしても1店舗分だけで済むという狙いもあるものとみられます」 (同)…続きは本誌