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2024年11月22日

”泉田の乱”? ”泉田の変”?

2022年01月27日

昨年11月に勃発した〝泉田の変〟とでも言うべき5区の内乱状態。「年内解決」が目指されたものの果たせず、年をまたいで未だくすぶり続けているようだ。何やら今から555年前に始まった「応仁の乱」みたい。11年以上も続いたという内乱は、しまいには誰が、何のために戦っているのか分からない状態になったとか。5区の内乱も、さっさとけりを付けてもらいたいものだ。

 

「乱」か「変」か

 

いきなり横道にそれて恐縮だが、京都人が「先の大戦」と言う場合、第二次世界大戦ではなく、戦国時代の幕開けとなった応仁の乱のことを指すらしい。織物の産地として知られる京都の西陣は、実際こんな風にアピールしている。〈令和4年(2022年)が、『西陣』の名称の起源とされる応仁の乱(1467年)から起算してちょうど555年目に当たることから…〉(西陣織工業組合による『西陣呼称555年記念事業について』より)

 

詳細は省略するが、応仁の乱は当時の京都を舞台に、東西二軍に分かれて争うような大乱だったという。こうした場合、「乱」を用いるとか。一方、明智光秀が謀反を起こし、突如として織田信長を襲撃したのが「本能寺の変」だ。こちらは「変」と表現されているが、世の中を変えるほどの中身ではなかったからだとか。

 

必ずしもこうした使い分けで割り切れるわけではないそうだが、昨年11月に泉田裕彦衆院議員が「裏金を要求された」とツイートしたことから始まった一件は「乱」だろうか、「変」だろうか。前述の使い分けからすると、「泉田の変」というべきかもしれない。だが未だ一件落着というところまでいってはいないから、天下を騒乱させる「泉田の乱」となるかもしれない。

 

前置きはさておくとして、泉田議員は「裏金を要求したのは星野伊佐夫県議だ」として、そのやり取りを録音したデータを公開した。そして同議員は党県連に対し、星野県議の除名を求めた。

 

一方、星野県議が支部長を務める自民党長岡支部は、同党の衆院第5選挙区の支部長を務める泉田議員の解任を党本部に働きかけるよう、こちらも党県連に求めた。12月20日、星野県議は党県連に離党届を提出。離党の理由は以下のようなものだった。「自民党、同党県連に迷惑をおかけしたこと」、「県民に対して不信感を与えてしまったこと」、「前々回の衆院選で5区の県議が全員反対したにもかかわらず、泉田氏を担いでしまったこと」など。

 

決して裏金を認めたことでの離党ではなく、「録音データは何年もかけてつなぎ合わせたものではないか」というのが星野県議の認識だった(12月27日、自民党県連の高鳥会長らによる記者会見時の説明より)。

 

決して裏金を認めたことでの離党ではなく、「録音データは何年もかけてつなぎ合わせたものではないか」というのが星野県議の認識だった(12月27日、自民党県連の高鳥会長らによる記者会見時の説明より)。…続きは本誌

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