衆院選カウントダウン 自民党総裁選で泣いた人、笑った人
2021年09月27日
自民党の総裁選の日程は9月17日告示、同月29日の投開票。月刊誌の都合上、その結果をお伝えすることができない。だがその前半戦、総裁選に関連し県内でも様々な声が聞かれた。間近に迫った衆院選だが、県内には注目区もあれば激戦区もある。誰が自民党の総裁になるか、県内選挙区への影響も少なからずある(一部敬称略)。
ポスターも河野人気
菅内閣が発足したのは昨年9月16日だった。その頃、南魚沼市の会社社長は「菅さんとは古い付き合いだ」と言ってこう語った。
「総務大臣や官房長官をやる前から知ってるよ。苦労人でいい男だ。でも目がちょっとこわいけどね」
その菅内閣だが、およそ1年の短命に終わってしまった。人気の凋落ぶりは県内でも顕著で、自民党の衆院議員や次期衆院選の立候補予定者らが、2連(ツーショット)ポスターの相手方に誰を選ぶかで如実に表れた。公選法の関係から政治家個人が単独で写っているポスターの使用が可能だったのは、衆議院が任期満了を迎える
10月21日の半年前、4月21日まで。それ以降は2連に入れ替わった。そのため与野党とも、衆議院関連は今や2連ポスターになっている。
別掲したのは県内の自民党衆院議員らによる河野太郎行政改革担当相とのツーショットポスターだ。同相は自民党でも麻生派に所属している。県内の選挙区では1区から出馬を予定する塚田一郎前参院議員、前回3区で50票差に泣き、比例で復活した斎藤洋明衆院議員が麻生派。
塚田、斎藤の二人が選択したのは派閥の領袖である麻生太郎財務相ではなく、ワクチン担当相も務める河野太郎大臣だった。この頃の政治家は「筋を通す」ことより、「機を見るに敏」が大事らしい。ワクチン担当相として、河野大臣はメディアへの露出度も高く世間一般で人気もある。それゆえ2連ポスターの相手としては格好の存在だ。
河野大臣を2連ポスターの相手に選んだのは塚田、斎藤の二人だけではなかった。5区の現職、泉田裕彦衆院議員も然り。同議員だが、麻生派ではなく二階派に所属する。「ツーショットの相手は自民党なら誰でもいい」ということだが、かつて4選に向けた知事選出馬を突如取りやめた同議員も、やはり機を見るに敏らしい。…続きは本誌