• Clip to Evernote

2024年11月22日

「公用車送迎で自宅ランチ」を追及された高橋・村上市長

2021年06月26日

東京都の舛添要一前知事、さらに千葉県の森田健作前知事も、かつて公用車の私的な使用を問われたことがある。一方、村上市では市長公用車の車両の入れ替えや、使用基準に違反しないとはいうものの、その利用の仕方を疑問視する声が議会から飛び出した。市長車はコロナ禍の昨年10月、人気車種に入れ替えたばかり。高橋邦芳市長は、自宅で昼食をとる際の送迎にも公用車を使っているという。

 

「四時半の男」から「自宅ランチの男」へ

 

新型コロナウイルスの感染者だが、村上市内では6月に入って9日に149例目となる1名が確認されたのみ。その前は9日連続で感染者の報告はなく、その後も1週間以上ない(同月下旬段階)。一時は市内の保育園など、市の関連施設を中心に2桁の新規感染者が出たこともあった。油断は禁物だが、感染は減少傾向に向かいつつあるらしい。

 

村上市では新型コロナの感染者が出るたび、高橋邦芳市長が防災情報無線で感染者の発生を伝えた。「ポン、ポン、ポ~ン」という昔懐かしいチャイムの音が響き、次いで女性の声で「こちらは広報村上、村上市長からのお知らせです」と流れる。それから同市長が登場し、「市民の皆様、村上市長の高橋です」と、確認された感染者の数や、その性別、年代などを伝えた。

連日感染者が出た頃は、午後4時半頃になると毎日市長の声が防災無線から市内に流れた。それゆえ高橋市長は「四時半の男」という異名を頂戴することになったのだとか。だがそれも感染者の減少傾向とともに、ご無沙汰になっているという。

 

防災情報無線が途絶えたかと思いきや、高橋市長の関連で新たに浮上した話題が以下。「お昼前になると、買ったばかりの黒いミニバンの市長公用車が市役所の正面玄関に着くんです。そして高橋市長が乗り込んで、向かう先は市長の自宅。市役所から車で2、3分のところにある自宅でお昼を済ませ、また公用車に乗って帰って来るというんです」 (市内の自営業者)

 

これがけっこう知られていて、「〝四時半の男〟が〝自宅ランチの男〟になった」などと、一部で話題沸騰だとか。市長の自宅が市庁舎のごく近くというのも珍しい。さらに「お昼は自宅で」という首長は、最近ではちょっと聞かない。

 

その昔、「黒川天皇」の異名をとった旧黒川村(現在の胎内市)の伊藤孝二郎村長は連続12選、約半世紀にわたり村長を務めた大物政治家だった。その自宅は村役場の隣にあったのだが、村上市の高橋市長にも、「黒川天皇」に匹敵する大物の兆しがうかがえるのかもしれない。…続きは本誌

  • Clip to Evernote