石崎徹衆院議員を提訴しかけた米山前知事
2021年04月27日
現在、石﨑徹衆院議員は1人の元秘書と民事で係争中だ。これとは別に3月下旬、複数の元秘書らが名を連ね、同議員に対し未払い賃金の支払いや損害賠償などを求め提訴しようという動きがあった。元秘書らの代理人が何と米山隆一弁護士、すなわち前知事だった。石﨑議員とは「ともに週刊誌報道に泣いた仲」ともいえる。国会議員に対する民事裁判で、知事経験者が代理人になるという、前代未聞の事態になるはずだった…。
4月18日の因縁
4月18日、米山隆一前知事は自身のツイッターに以下の投稿をアップした。
〈本日新潟県長岡市の蒼あお柴し 神社で、妻室井佑月との結婚式を執り行いました。小雨の降る天気でしたが時折晴れ間も見え、無事式を終える事ができました。支えて下さった全ての方々に心から感謝致します。これから二人で力を合わせて歩んでまいりますので、ご指導・ご鞭撻の程をどうぞ宜しくお願い致します〉
知事時代からそうだったが、米山前知事のツイッターは何かと物議をかもすことが多かった。だがこの日ばかりはおめでたムード。白無垢の花嫁や紋付き袴姿の花婿、お二人のツーショットといった写真もアップされ、こんなコメントも添えられた。
〈写真です。私が言うのも何ですが、美人ですよね(笑)。改めてどうぞ宜しくお願いいたします〉
完全なおのろけ状態で、もはや「どうぞ末永くお幸せに」と言うしかない。二人が華燭の典を挙げた4月18日だが、あえてこの日を選んだのか、あるいは偶然だったのか…。米山前知事のツイッターによれば、〈(桜が)例年満開の日を選んだ〉とのこと。あいにく今年の桜は例年に比べ1週間以上早かった、
お二人の挙式にさかのぼる3年前の4月18日。この日の夕方、新潟県庁は騒然としていた。18時から米山隆一知事(当時)の臨時記者会見が行われた。その冒頭、同知事はこう言った。「本日の(午後)5時に秘書課長に託して、議会事務局に私の辞表を提出しました。正式な手続きは時間がかかりますが、私の一身上の都合ということで、知事の職を辞させていただきました」
辞職の理由や経緯など、今さら申し上げるまでもない。米山前知事が結婚式を挙げた4月18日は、知事を辞職したまさにその日だった。
いささか前置きが長くなってしまった。米山前知事だが、今は新居を長岡市内に構え、今秋までに行われる衆院選で5区からの立候補を予定している。同前知事はかつて5区から3回出馬した。05(平成17)年、09年(同
21)年は自民党公認、12(同24)年は日本維新の会の公認だった。
結婚で潮目が変わったのか、このところ米山前知事は〝注目〟続きだ。次の衆院選で同前知事は「野党統一候補となる見込みだ」という。自民は現職の泉田裕彦元知事が再選を目指すことから、5区は全国注目の「元知事対決」となりそうだ。
米山前知事は医師であり弁護士であるという、注目すべきキャリアの持ち主。弁護士としての活動で、注目の事態があった。意外なところで「米山弁護士」の名が登場した。何と石﨑徹衆院議員の関連だ。…続きは本誌