コロナ対策事業 「ホテルde通勤快速」は新潟市議会「翔政会」のご用達
2021年02月26日
「ホテルde通勤快速」なる事業をご存じだろうか?新型コロナ対策で、ホテルで宿泊したり、昼間にリモートワークで利用したりすることで通勤時間を縮減し、感染予防につなげる。併せて低迷するホテルの利用を喚起するというもの。6人の市議がこの事業を利用しているというが…。
ホテルde通勤快速!
「ホテルde通勤快速」、これは靴や靴下の商品名ではない。れっきとした新型コロナ対策で新潟市が実施している事業だ。
正式な名称は「通勤機会縮減等支援事業」という。中原八一市長がこの施策について発表したのは昨年5月22日の記者会見
だった。
「通勤機会縮減等に取り組む市内企業の支援については、市内企業の皆さまにおきまして、通勤機会縮減等のために、従業員が市内ホテルに宿泊したり、テレワークの執務用に市内ホテルを利用したりした場合に、その利用1回当たり3千円を上限として利用料の補助を行うものです」(中原市長)
中原市長の解説でも、「ホテルde通勤快速」は市内企業が対象で、企業の従業員が市内のホテルで宿泊したり、テレワーク
で使ったりすることによって通勤時間を減らすことを目的としている。事業を担当している観光政策課では、通勤時間等の削減による感染症対策とともに、利用が激減して危機的状況にある市内ホテルの救済策といった側面も強調している。
中原市長もこう言っている。
「これから新しい生活様式に取り組む中で、通勤を削減したり、テレワークに取り組んだりする企業の皆さんが、自宅で
はなくホテルを使うことによって、新しい生活様式に向かって企業を支援するとともに、打撃を受けているホテルを、同時に需要を作って支援をしていくということも大事だと思っています」(昨年5月22日の記者会見)
事業の仕組みは別掲のよう。企業が市に割引の助成券を申し込み、市は助成券を発行(10枚単位)。
助成券を発行された企業は社員に助成券を支給し、社員はホテルを予約してこれを使う(空きがあれば当日利用も可)。
助成券を利用する社員は、宿泊代と助成分の差額を支払う。適用されるのは宿泊代やデイユースの利用料金のみ。消費税
や駐車場代などは含まれないので、それは実費として支払う必要がある。助成券を使った支払いの際、ホテルのフロントでは助成券を交付された企業の社員であることを、社員証や名刺などで確認する。ホテルは実績を報告して市に請求し、市がホテルに実績分を支払う。
「ホテルde通勤快速」の予算額は6千万円。すべてコロナ対策の臨時交付金でまかなわれているという。昨年6月から始
まった事業だが、期間が延長され今年3月31日まで利用可能となっている。残念ながら新規の受付は終了している。助成券
をお持ちでまだご利用でない方は、今すぐホテルに急げ!