『ポストコロナ時代のロコモ対策』
2021年02月26日
日本政府は2月2日、新型コロナウイルス対策で11都府県に発令中の緊急事態宣言について、栃木県を除く10都府県で3月7日まで1か月延長すると表明した。日本全体で見ると新たな感染者数は減少傾向にあるが、重症者数の目立った減少は認められず、死亡者数は増加の傾向にある。大阪府や愛知県、岐阜県などには緊急事態解除の動きはあるが、現時点(2月
10日現在)、ではいずれも解除に至っていない。そんな中、2月9日には本県で初めて、イギリスや南アフリカ由来の変異したウイルスの感染者が1名、報告された。この感染者は海外渡航歴がなく、市中感染の可能性がある。変異株の市中感染は穏やかではない。本県でも依然予断を許さない状況だ。そういう事情もあり、日本全体では身体的距離の確保やマスク
着用、手洗い、不要不急の外出自粛など「新しい生活様式」がすっかり定着した。
ただし、不要不急の外出自粛に関しては多少の弊害もある。その最たるものが運動不足。特に、高齢者の運動不足は肉体的、精神的衰えにつながりかねず、若い人たちに比べてより深刻だ。そこで今回は、ウイルス禍の中でも無理なくできる、高齢者のロコモ対策を取り上げる。
一人または少人数で、距離を取って
ウォーキングは一人または少人数で。前の人とは、なるべく距離をあける(約5m)。できる限り、マスクを着用。
※ウォーキングの際は、いつもより呼吸が若干上がる傾向にある。その際に大勢で密になっていると、ウイルス感染の懸念が高まる。したがって、ウォーキングは一人か少人数が望ましい。息が上がるとマスクが煩わしくなるものだが、無理のない程度で、できる限りマスク着用が望ましい。いつもより速度を落として、景色を楽しみながら歩く工夫も。…続きは本誌