─ コロナ禍の東京でマスク着用の群衆からターゲットを探し出せ! ─
2021年01月27日
大学に通わずパチンコ店に入り浸る息子の素行調査
普段から大変お世話になっている“ある方”のご紹介で、県内在住の今野彰吾さん(仮名・58)が当調査事務所にご相談に訪れたのは昨年3月。新型コロナウイルスの感染拡大が日を追うごとに深刻化している最中のことでした。
今野さんが切り出します。
「東京の大学に進学した息子が学校に通っていないようなのです。実のところ妻が息子の行動を監視していまして…。妻のスマホから息子のスマホがどこにあるのか位置情報を検索できるようになっているのです」(今野さん)
奥様の仁美さん(同・49)は離れて暮らす息子を心配し、今から数年前の上京する際に位置情報を捕捉できるように設定。
一方、息子の健人さん(同・25 )は自分のスマホの位置情報を母親の仁美さんが把握していることを、すっかり忘れてしまっているか、もしくは最初から気に留めていなかった模様だといいます。
今野さんが話します。
「スマホの位置情報を見るかぎり、息子は学校にほとんど通っていません。平日や休日を問わず週の半分ほどは蒲田や東中野、横浜などの繁華街にずっといて、夜になっても自分のアパートに帰らない日もあるのです」 (今野さん)
今野さんが持参した、奥様のスマホのデータを拝見させていただいたところ、その時点で健人さんのスマホは蒲田駅周辺にとどまっているのが確認できました。
GPS機能が搭載されているとはいえ、健人さんはその時系列より、建物の中にいるとみられるためスマホに表示された位置情報と実際にいる場所は、それなりの誤差がある可能性を考慮しなければなりません。
私は今野さんにこう申し上げました。
「スマホの位置情報のため断定はできませんが、息子さんは各エリアのパチンコ店に行っている可能性が高いのではないでしょうか」 (私)
すると今野さんは間髪入れずにこうおっしゃいました。
「そういえば息子は一時期、“大学を辞めてパチンコ関連の会社に入りたい”と話していました。具体的にどんな会社を希望しているのかは分かりませんが…」 (今野さん)
今野さんはかつて、健人さんがロクに学校にも行かず何をやっているのか心配になり、上京して彼を尾行したことがあるといいます。
「息子が病院の夜間受付のアルバイトをしていることを聞いていましたので、退勤後に尾行したのですが、本人が喫茶店に入ったところで断念するほかありませんでした。所長さん、私たちの代わりに息子が東京で何をしているのか確認してきてください!」(同)…続きは本誌