市民オンブズマンに告発された小島隆県議(新潟市中央区選出)
2020年12月26日
およそ告訴、告発などと無縁と思われた自民党の小島隆県議(新潟市中央区)。新潟市民オンブズマンが同県議を告発といった、穏やかならざる情報が伝えられた。罪状は詐欺、政治資金規正法違反だという。いったい同県議の周辺で何があったというのか?
オンブズマンが詐欺などで告発
事前情報だけに、月刊誌の都合から本誌では確認した上で記事にすることができず、見切り発車のような格好だ。「12月25日、新潟市民オンブズマン(谷正比呂代表)が自民党の小島隆県議(新潟市中央区)を被告発人とする告発状を新潟県警本部長あてに提出する」という。本誌が知ったのは同月18日のこと。罪状は刑法246条2項の詐欺罪、及び政治資金規正法22条2項、「量的制限等に違反する寄附の受領の禁止」の違反だという。
小島隆県議は現在4期目。新潟市内の小中学校を卒業後、慶應義塾高校に進み慶応義塾大学経済学部を卒業。JTBでは新潟支店長などを歴任し、泉田裕彦知事時代の平成17(2005)年、公募によって県の観光企画監に就任した。政界に転身したのはその2年後で、約1万6千票を獲得し、初当選をトップで飾った。その後の選挙でも得票は右肩上がりでトップ当選を続けている。
旧新潟市域をエリアとする自民党新潟支部では、石﨑徹衆院議員が支部長を辞任した後、小島県議が支部長代理を務めている。この間、離党した同衆院議員に代わり、塚田一郎前参院議員が1区の公認候補に決まった。その選考過程で、同県議は中心的な役割を果たした。
一方、新潟空港を拠点とし、地域間を小型機で結ぶLCC( 格安航空会社)、「TOKIAIR (トキエア)」の設立や出資者の募集などについて、常にバックアップしてきたのが小島県議だ。最近明らかにされた新潟東港での世界最大級とされるバイオマス発電所の建設計画にも、同県議は深くかかわっている。
およそ小島県議は「告訴、告発」といったイメージとかけ離れているように思える。いったい何が詐欺罪で、何が公選法違反だったというのか?…続きは本誌