─訪問先の女性と駆け落ち!住宅リフォーム営業マンの末路は?─
2020年10月27日
用もないのに3時間も娘の部屋に滞在する営業マン
前号に引き続き今回も、私が長年お付き合いさせていただいている群馬の調査業者O氏のとっておきの事件ファイルをご紹介したいと思います。
先輩O氏は関東圏を中心に活躍するベテラン探偵です。O氏の手掛けた事件には、良識のある皆様方には信じられない展開をたどるものが数多くあります。今回もそんな事件ファイルのひとつをお届けいたします。
事件の舞台は群馬県高崎市―。ちょうど1年前、調査業者O氏の事務所に60代の女性から相談の電話があったといいます。
O氏が話します。
「その女性はえらく意気消沈していてね。どうやら息子さんのことで大きな問題を抱えているような口ぶりだったよ。息子さんは住宅リフォーム会社に勤務しているそうなんだが、ある日、会社の上司からその女性、つまり母親のもとに電話がかかってきたというんだよ」 (O氏)
普通に考えると、会社の上司が母親に連絡してくるというのはただ事ではありません。何かの事故に巻き込まれた? 無断欠勤? それとも会社のお金を使い込んだ? 親御さんはいろいろ考えてしまうに違いありませんが、いずれにしても悪い予感は当たることに―。
O氏が続けます。
「女性は塚野浩子さん(仮名)というんだけど、会社の上司は彼女にこう言ったんだって。“息子さんの隆志君が問題を起こしましてね。実は彼が担当している訪問先のお客さんから苦情の電話がありました…”と。その苦情というのが、にわかには信じがたい話でさ…」 (同)
O氏によると、塚野浩子さんの息子・塚野隆志さん(同・40)は住宅リフォーム会社の営業マンで、会社にクレームの電話をかけてきたのは、彼が営業担当で訪問していたお宅のご主人だといいます。
そのご主人はリフォーム会社に対して、「オタクの社員が“変な営業”をしている。リフォーム工事はすでに終わって何も用がないというのに、頻繁に訪問してきては娘の部屋に2時間も3時間も入り浸っている。二人きりで部屋の中で何か変なことをして
いるとしか思えない!」と激しく怒りをぶつけてきたというのです。
会社の上司からこの話を聞かされた母親が仰天したのはいうまでもなく、ただただ「息子が不始末をしでかして申し訳ありません」と電話の向こうの相手に頭を下げるしかなかったといいます。
O氏が話します。
「会社としてはクレームをつけてきた客先の手前、当然ながら問題をこのまま放置するわけにはいかなくてね。すぐさま上司が“塚野隆志社員”から事情聴取したところ、本人は素直に非を認めたんだって。
塚野社員は妻子持ちでね、客先の女性は彼の高校時代の同級生でさ。リフォーム工事の営業先がたまたま同級生の自宅でね、
22年ぶりに再会して、二人はくっついてしまったというわけ! 会社も事がことだけに塚野社員の奥さんには相談するわけにもいかず、雇用時に保証人になっていた母親に連絡がいったというわけさ」 (同)
高校時代に二人が交際していたということはないようですが、お互いに知らない仲ではありませんから、やけぼっくいに火がついたといったところでしょうか。
O氏によると、同級生の女性は離婚していてシングルマザーであるとのことですが、いずれにしても妻子持ちの塚野社員が彼女と深い関係になったのですから、これはまさしく不倫です。…続きは本誌