阿賀町 入札の超きわどい部分
2020年10月27日
阿賀町で贈収賄事件が発生したのは一昨年8月のこと。この事件は未だ記憶に新しい。さらに古く14年前にも贈収賄事件が発覚。当時の企業課長らが逮捕されている。こうしたあしき伝統は本当に断ち切られているのか。それを疑いたくなる状況が、今の阿賀町にある。
消された入札結果
阿賀町は工事や業務、あるいは物品などに関する入札結果について、「入札・契約結果等一覧」としてネット上で公開している。現在、令和2年度から平成27年度まで、6年間分の入札結果を確認することが可能だ。
このうち「阿賀町汚泥再生センター運転管理業務委託」の入札は、平成28年度以降、例年3月末に実施され、翌年度の委託業者が決定されてきた。これまで入札に参加してきたのは町内外の6社から4社。落札金額は約1千800万円から2千300万円ほど。平成28年から令和元年までで、いずれも町内業者である水建設備工業が3回、阿賀町環境事業公社が1回受注している。
この「汚泥再生センター運転管理業務」に関する令和2年分の入札結果が、なぜか町の「入札・契約結果等一覧」には見当たらない。今年度から運転管理業務の委託を止めたという話は聞かない。「汚泥再生センター」が廃止されたわけでもない。
今年、この「汚泥管理センター」について、何やら不測の事態が発生したらしい。実はこの件に関し、本誌に匿名の投書があった。その内容は以下のよう。
〈令和2年度(汚泥再生センター)運転管理委託業務は3月27日入札の結果、水建設備工業が落札いたしました。
金額2千230万円で契約(3月31日付)。4月1日から3日間運転業務にあたり、運転管理不履行(技術者運転管者不在)により4月6日から阿賀町環境事業公社が運転業務にあたる〉(一部本誌で書き改めた部分がある)
業務を落札した水建設備工業が、たった3日間で、運転しただけで、別の業者に交代してしまったのだという。そのためか否かは不明だが、とにかく令和2年3月27日の、「汚泥再生センター運転管理業務」に関する入札結果は「一覧」から消されてしまったようだ。いったい何があったというのか?…続きは本誌