南魚沼市 “越後の暴れん坊”の実弟が林市長の再選にマッタ
2020年10月27日
さあ南魚沼にも市長選がやってきた。コロナ禍でお祭りなど各種イベントがことごとく中止となった今年。赤勝て、白勝ての市長選でシャキッと楽しく締めくくらねば。ディフェンディングチャンピオンは再選を目指す林茂男市長。同市長に待ったをかけるべく挑むチャレンジャーは、フリーのジャーナリストでもある黒岩揺光氏。役者に不足はない。存分に戦っていただこう。
県内市長選はプラスの感染症
このところ県内の選挙情勢にちょっとした異変が生じているようだ。「無風」と思われた選挙が、にわかに対決ムード満載になっている。例えば10月4日に行われた長岡市長選。当初は磯田達伸市長が無投票で再選かと思われた。選管による市長選の説明会あたりまで無風の気配。それがどうだ。一転、選挙戦になった。結果は現職の大勝だったわけだが。
10月8日に投開票が予定される三条市長も、俄然ヒートアップしている。スタートダッシュで飛び出したのが市議選で3回連続トップ当選の名古屋豊前市議。ぶっちぎりのダッシュだっただけに、他の追随を許さず、このまま一人で突っ走ってゴールかとも思われた。だがダークホース的に若手弁護士の滝沢亮氏が名乗りを上げ、ジリジリその差を縮めつつあるという。
びっくり仰天が柏崎の市長選だ。現職で1期目の桜井雅浩市長がもたもたする間に、とんでもないビッグな新人が名乗りを上げた。かつて社民党の県議を務めた弁護士の近藤正道元参院議員だ。
これには柏崎市の内外から驚きの声が上がった。「アッと驚く為五郎!」と叫んだオールドファンもあったとか。これ、70年代初頭のギャグなので、「分かるかなぁ、分かんねーだろうなぁ!」(これも相当に古いギャグ)。
柏崎と同じ、11月8日告示、15日に投開票が行われるのが南魚沼市長選。4年前、三つ巴の選挙戦を制したのが現職の林茂男市長だ。同市長は明治大学卒で、地元の観光協会長や市議などを務めた。その同市長だが、再選に向けた出馬表明はやけに早かった。昨年の市議会12月定例会でのことだから、ほとんど1年前だ。
隣接自治体の地方議員に聞くと、「1年前の表明はちょっと聞いたことがないですね」と言う。超早期の表明は、アンチ現職の動きをけん制するためか、あるいは対立候補の動きを察知するための観測気球だったのか…?
それは不明ながら、林市長は1年近く前から、「さあ、かかって来い」とばかりファイティングポーズをとり続けていた。…続きは本誌