女子更衣室を盗撮、失踪した ネパール人男性と残された家族
2020年07月27日
真面目な働きぶりが評判だったネパール人男性が…
今回の事件ファイルの調査対象はネパール人男性です。外国人女性が調査対象となった事案はこれまでに何度かありますが、ネパール人男性をターゲットに据えた調査はおそらくこれが初めてではないかと思います。
異国の地で真面目に働いていたかに見えた彼は、なぜそのような行為に手を染めてしまったのでしょうか? 家族のことを思うと胸が痛みます。
今年1月のことです。県内でキャバクラを経営している小林一斗さん(仮名・46)が当調査事務所にお見えになり、こうお話しになられました。
「うちの男性従業員が最近、職場で問題を起こしましてね。私が“やったのは事実なのか?”と問いただしたところ、本人が逃げてしまったのです。行方をくらました彼をなんとか探し出してもらえないでしょうか?」(小林さん)
男性従業員の名前はケシャブ(仮名・21)。日本在住のネパール人男性だといいます。
私が「彼の起こした問題とは?」と尋ねると、小林さんは以下のように続けるのでした。
「ケシャブはお店に勤務する女の子たちを送迎したり、厨房で皿洗いをしたりするなど裏方の仕事をしていました。真面目な働きぶりなので私も彼のことを可愛がっていたのですが、ある日、お店の女の子が更衣室内の様子を盗撮されていることに気付きまして…。
内部調査の結果、犯人として浮上したのがケシャブでした。キャバクラにとって女の子たちはいうまでもなく大切な商品ですが、その彼女たちにあんな酷いことをするなんて断じて許せません。
私がケシャブに“本当にキミが盗撮をしたのか?”と尋ねると、小さく頷いたものですから、“いったい何をやってるんだ!”と一喝したのです。すると彼もいたたまれなくなったのでしょうね、“すみません!”と言いながらも、その場から逃げてしまったと…」 (同)
お店で働く女の子たちにとって、自分たちが着替えているところを盗撮されていただけでも計り知れないショックに違いありませんが、その後さらに衝撃的な事実が発覚したといいます。
小林さんのお話です。
「ケシャブはスマホで女の子たちの着替えを盗撮し、こともあろうにその映像をSNS上で公開していたのです。
私は店のオーナーとして、こんな状況を到底看過するわけにはいきませんから、なんとしてもケシャブを探し出して盗撮した映像をすべて消去させて、彼女たちを安心させたいと考えています。所長さん、どうかよろしくお願いいたします」 (同)
キャバクラのように多くの女性たちを雇用する業種は、経営サイドが彼女たちから揺るぎない信頼を得ることなしに商売は成り立たないに違いありません。小林さんの決意はもっともだと思います。
「本人の話によると、彼は幼いきょうだいと一緒に住んでいるとのことでした。それと当店で働いている以外にも昼間どこかで通訳の仕事をしているらしいです。具体的な職場については分かりませんが…」 (同)
事前情報は十分とはいえませんが、とにもかくにも調査開始です。…続きは本誌